朝、目が覚めたとき、
身体に力が入り続けていたことに気づいた。
一晩中、身体が休めていなかったらしい。
ただ、それに気づけたこと自体が、以前とは違っていた。
考えごとは相変わらず浮かぶ。
やるべきこと、やらない方がいいこと、
後回しにしたいこと。
思考は忙しなく、次々に主張してくる。
でも今日は、
その思考に全部従わなくていいと分かった。
「やりたくない」と感じるなら、
できるだけやらない。
それは投げ出すことでも、
怠けることでもない。
身体が出しているサインに、
一度、席を譲るという選択だった。
しばらくすると、
肩のあたりが少し緩んだ。
力を抜こうとしたわけではない。
判断を急がなかっただけで、
身体の方が先にほどけていった。
そのとき思った。
強さとは、押し切ることじゃない。
思考との間に、ほんの少し距離を取れることだ。
考えていることすべてが、
今すぐ実行する命令でなくていい。
浮かんだ思考は、
眺めてから決めてもいい。
今日は、
思考と身体のあいだに、
細い境界線が引けた気がする。
思考に従わない時間が、
身体を守る時間になる。
今日は、それで十分だった。
