通勤中、理由のはっきりしない不安が出てきた。
何かが起きたわけじゃない。
ただ、胸の奥がざわついていた。
以前の私は、
この不安をそのまま感じ続けようとしていた。
逃げずに、避けずに、
ただ向き合わなければいけないと思っていた。
でも正直に言えば、
それはとても辛かった。
感じ続けるほど、
不安は薄れるどころか、
身体に張りついていくようだった。
今日、ふと思った。
感じ続けなくてもいいのではないか。
無理に耐えなくてもいいのではないか。
不安があることに気づくだけで、
十分なのではないか。
そう思えた瞬間、
少しだけ肩の力が抜けた。
不安は消えなかった。
でも、
不安の中に沈まなくてもいいと
初めて許せた。
逃げたいと思う気持ちは、
弱さではなかった。
身体が限界を教えてくれていただけだった。
今の私は、
不安を克服しようとしているわけではない。
ただ、
自分をすり減らさない距離を
探しているだけだ。
その距離感に気づけたことが、
今日は何より大きかった。
不安を感じ切らなくても、
私はここに在る。
それで、もう十分だ。
