気づいた時には、私は私の人生を生きていなかった。
何を選ぶかよりも、
どう思われるかの方が大事だった。
行動する理由はいつも自分の外側にあり、
私はそれに合わせて動くだけだった。
期待に応えることは、優しさではなかった。
ただ、生き延びるための方法だった。
断らないことで保たれる関係。
笑顔でいれば波風が立たない日々。
求められる役割に自分を押し込めて、
そこに自分がいると思い込んでいた。
気づけば、私の中心は空洞になっていた。
好きなものを選んだ記憶がない。
やりたいことより、求められたことを優先していた。
“自分の考え”より、“誰かの望む形”の方が正しい気がしていた。
褒められると安心した。
認められると存在できた気がした。
でも、それは本当の安らぎではなかった。
期待に応えるたびに、私の内側は少しずつ静かに消えていった。
誰かの望みを中心に置き続けるということは、
自分の人生を他人に預け続けることだった。
そして私は、
ずっと外側の世界に住んでいた。
私には中心がなかったのではない。
中心を置く場所を、知らなかっただけだ。
